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その3 「ホームページの普及は絶対に必要なんです」起業家支援センター審査会へ
イージーオーダーWEBは定型フォームに書き込まれた手書きの項目を元にHTMLを手作業で編集する商品。基本的に人手がかかるのだが、月間20件程度は販売できる状態にあった。しかし肝心のお客様を探す方法がわからない。販売活動をしなければ商品を評価できるはずもなく、ただとまどっていた。そんな2004年の初めごろ、佐世保市に発足する「起業家支援センター」の話を聞く。地元で新しいビジネスを起こそうとしている起業家を育成するための貸事務所を兼ねた施設である。
「これはクレヨンが目指す事業にとって大きな意味をもつ物だ」 直感だった。施設に入居する申請期限が迫っていたが、すぐに決断し手続きをした。 審査会が行われるらしい。公的機関と言っても田舎の町の小さな施設だから世間話程度の質疑応答で終わるだろうと、高をくくっていた。ところが、会場には経済の専門家や大学関係者、商工会代表者などが厳しい表情で高度な質問を浴びせてくる。マネーの虎と言うTV番組に似ているが、虎の数が2〜3倍だ。 「ホームページは絶対に必要で、それを使った情報公開に尽力したいんです」 田島の話は全体的に要領を得なかったが、とにかくこれだけは伝わったようだ。その春、起業家支援センターの第一期入居企業として認定された。クレヨンの事業が佐世保市のサポートを受ける価値を持つと認められたのだ。 |